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交通新聞社:気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている/村瀬秀信

気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている

▼ 吉野家 ▼

そう、大事なのは「七味」なのだ。テーブル上にセットされた「吉野家」だけに許されし魔法のスパイス。アレの前では「吉野家」がお家の存続をかけてまでこだわった"米国産牛肉"も平伏せざるを得ない。そう。「吉野家」の牛丼はあくまでも七味があってこそ。あえて言おう。牛なんておまけなんです。アレは牛のダシが効いた七味丼なんですと!そもそも牛と七味の相性の良さは抜群。わが国でも古くから知られた伝統であり「牛に牽かれて」でお馴染み、かの善光寺にもその門前には八幡屋磯五郎なんて有名な七味屋がある。「吉野家」の七味はそこらのものとは全然違う。辛味と薬味がいい塩梅にブレンドされた七味は、大量に投入しても口当たりでの辛さはほどほど。鼻腔の奥にお上品な風味が広がる至極の一品。だがしかし、「吉野家」の七味は牛を選ぶ。この七味を他チェーンの牛丼に掛けても全然違う味になってしまうどころか、誤って競艇場のモツ煮込みに掛けてしまうと、途端に侘しさに飲み込まれてしまう混ぜるな危険な逸品。この七味の潜在能力を引き出すことができるのはどうしても「吉野家」の牛丼のみ。あの風味と辛味の絶妙なバランスは、世界中どこを探したってありゃしないのだ。

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プロフィール

雪男

Author:雪男
Unidentified Mysterious Animal協会東京支部に所属するルポライター。記憶の一部を喪失し、「Eコース」の診療を受けつけてくれる精神クリニックを探している。

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