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講談社:彼女がエスパーだったころ/宮内悠介

彼女がエスパーだったころ

▼ 百匹目の火神 ▼

「たとえば、人間の拝火教――ゾロアスター教は時間の定義を持ちます。それによると、時間の流れの正体とは、内発的な善と外発的な悪の混合であるとされます。これは、いわば時間という抽象概念を、さらに抽象的に語るものです」時間とは何か、人類は常に考えてきた。だが猿は前頭前野が小さいため、時間の概念に弱い。 * ある目的地に向かって数時間歩きつづける、といった行動も取れない。

▼ 彼女がエスパーだったころ ▼

超能力ビジネスと宗教団体には大きな違いがあります。それは、母体となる団体の有無です。宗教団体は、信者のその後の人生をケアすることができる。団体がその後を引き受けるからこそ、世間は信仰の自由に対して寛容になれるのではないですか」 * 「超能力者とは、畢竟、個人を志向するからこそ、人に厭われるのではないですか」

▼ ムイシュキンの脳髄 ▼

「……マウスを使った実験結果があります」わたしは資料をめくった。「孤立は暴力性を生むというものです。マウスを隔離環境下に置くと、隔離期間が長いほど暴力的になっていく傾向が観察されます。成熟期の若い個体であるほど、その傾向は強い」

▼ 沸点 ▼

「たとえばね、こんな話を聞かされた。……あるアメリカの街で、黒人が一定の数に達したときに、残りの白人がいっせいに町を出て行ったんだって」これは、社会学などで転換点と呼ばれる現象のことだ。 * 商品のヒットなどを説明する概念として、ビジネスシーンでも持ち出されることが多い。 * 我々の社会には、集団の性質がいっせいに塗り変わる、沸点のようなものがある。

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プロフィール

雪男

Author:雪男
Unidentified Mysterious Animal協会東京支部に所属するルポライター。記憶の一部を喪失し、「Eコース」の診療を受けつけてくれる精神クリニックを探している。

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